名馬・競馬の歴史

競馬の名前の文字数は?2〜9文字の数え方と命名ルールを解説

水彩のノートに、馬名のカタカナ2〜9文字・欧字18文字以内とリバティアイランドの9文字を示した図解
馬爺

こんにちは、馬爺(うまじい)です。

出馬表を眺めていて、「この馬の名前、ずいぶん長いな」と目が止まることがあります。声に出すと長く感じるのに、文字を数えると案外すっきり。馬の名前には、そんな小さな面白さがあるんですよ。

日本で新しく登録するサラブレッドの馬名は、カタカナで2〜9文字。付ける欧字表記は、空白を含めて18文字以内です。伸ばす「ー」も、小さな「ィ」や「ッ」も数えます。

ここではリバティアイランドなどの名前を一緒に数えながら、短い馬名、英字での書き方、名付けのルールまで見ていきましょう。数字だけ覚えるより、知っている名前を一つ数えると分かりやすいと思います。

この記事でわかること

  • 競馬の名前がカタカナで何文字まで使えるか
  • 長音や小さなカタカナを含めた文字の数え方
  • 欧字の18文字と外国で登録された名前の違い
  • 文字数以外の命名ルールと名前の由来の楽しみ方

競馬の名前の文字数と数え方

まずは、目の前にある名前を自分で数えられるようになるところから。カタカナの名前と英字の名前では数える対象が違うので、別々に見ていきます。

カタカナの馬名は2〜9文字

国内で新たに付けるカタカナの馬名は、最短が2文字、最長が9文字です。「9文字まで」という言い方だけ覚えていると、1文字も使えそうに思えますが、下限もあるんですね。

名前の登録を行うジャパン・スタッドブック・インターナショナル、略してJAIRSの基準では、1字の馬名と10字以上の馬名を登録できない名前として挙げています。ですから、使える範囲をまとめると2〜9文字になります。

カタカナの馬名:2〜9文字

読むときの音の長さではなく、書かれた文字を数えます。

この決まりを知ると、短い名前に出会ったときにも、長い名前に出会ったときにも見方が変わります。たとえば「モチ」は2文字。「リバティアイランド」は9文字。同じ馬名のルールの中で、ずいぶん違う響きが生まれているんです。

最初からすべての命名条件を覚える必要はありません。出馬表で気になる名前を見つけたら、まずカタカナだけを拾って数える。それで文字数の疑問には答えが出せます。馬番号や馬の性別、名前の横にある別の記号まで数えないよう、名前の欄に目を向けてください。

(出典:JAIRS「馬名登録実施基準」第4条)

伸ばす「ー」も1文字に数える

名前の中の「ー」は、1文字として数えます。前の文字と合わせて一つにしたり、声を伸ばす印だからと飛ばしたりはしません。

たとえば、名前の一部分に「スター」と書いてあれば、ス・タ・ーの3文字です。ここでの「スター」は数え方を見るための言葉ですが、馬名の中に入っている場合も同じ。「ー」の場所に一つ分の枠を用意すると、数え忘れを防げます。

実況を聞いていると、伸ばした音は前の音とつながって耳に入ってきます。だから、聞こえたまま数えようとすると迷うんですよね。文字数を確かめたいときは、いったん目で名前を見るほうが簡単です。

もう一つ気を付けたいのは、実際の表記を自分の感覚で直さないことです。「ここは伸ばしたくなる」と思っても、正式な名前に「ー」がなければ加えません。反対に、書いてある「ー」はそのまま数える。普段の言葉として自然かどうかと、馬名がどう登録されているかは分けて見ましょう。

小さな「ィ」や「ッ」も1文字

小さく書かれたカタカナも、一つで1文字です。「ィ」「ャ」「ュ」「ョ」「ッ」などを、大きい文字のおまけとして数えないようにします。

リバティアイランドの「ティ」で確かめてみましょう。口にすると一まとまりの音ですが、書くと「テ」と「ィ」の二つがあります。文字数では、ここを2文字と数えるんです。

同じように、「キャ」という文字のまとまりなら「キ」と「ャ」で2文字、「ッ」が入っていれば「ッ」にも1文字を割り当てます。小さいから半分、という数え方にはなりません。

この違いは、名前を読むときにはあまり意識しない部分かもしれません。音をつなげて読めることと、文字を一つずつ数えられることは別。文字数が合わなくなったら、小さいカタカナを一つにまとめていないか見直してみてください。

JAIRSの馬名登録申込書でも、小さなカタカナが分かるように記入する案内があります。大きい「イ」と小さい「ィ」では名前の読みが変わるので、ただ数が合っていればよいわけでもないんですね。

馬爺
馬爺

「ティ」を読むときはひと息、数えるときは「テ・ィ」。ここだけ切り替えると、長い名前もぐっと数えやすくなりますよ。

ティはテとィの2文字、キャはキとャの2文字、長音のーも1文字と示す水彩図解
小さい文字も長音も、一つずつ数えます。

リバティアイランドは9文字

では、上限いっぱいの名前を一つ数えてみましょう。リバティアイランドは、カタカナで9文字です。

リバティアイランドを一文字ずつ数える
順番123456789
文字リバティアイランド

「リバティ」と「アイランド」に分けると、前半は4文字、後半は5文字。合わせて9文字です。前半の「ィ」を「テ」と一つにしてしまうと8文字になりますから、ここが数え方の分かれ目になります。

長そうに聞こえる名前でも、字ごとに見れば上限の中に収まる。ここが面白いところだと思います。読んだ印象だけで「10文字以上ありそう」と決めずに、目に見える文字へ戻るとすぐ確かめられます。

短い馬名はモチやベガで分かる

今度は最短の側へ。「モチ」はモ・チで2文字、「ベガ」はベ・ガで2文字です。長い名前を数えたあとに見ると、名前の短さがよく分かります。

実在する馬のカタカナ名と文字数
馬名一文字ずつ分けた形文字数
モチモ・チ2文字
ベガベ・ガ2文字
ソダシソ・ダ・シ3文字
リバティアイランドリ・バ・テ・ィ・ア・イ・ラ・ン・ド9文字

表の中で使った「・」は、数え方を見せるための区切りです。馬名そのものに入っている点ではないので、文字数には含めていません。

ベガは、1993年の桜花賞とオークスを勝った馬。たった2文字の名前から、昔のレースへ話が広がっていきます。名前を覚えている人にも、今回初めて知った人にも、同じ二つの文字が入口になるのがいいですね。

短い馬名を見たからといって、仮の呼び名や省略表示だと思う必要はありません。モチもベガも、その短さが正式な馬名です。「何かの略なのかな」と気になったら、まず競走馬のプロフィールにある名前と見比べてみると腑に落ちます。

モチとベガは2文字、ソダシは3文字と、カタカナをカードに分けて示す水彩図解
モチとベガは2文字、ソダシは3文字。

欧字の馬名は空白込みで18文字

英字で書かれた馬名の上限は、空白を含めて18文字です。カタカナの9文字と、こちらの18文字はそれぞれの表記に対する決まり。カタカナを数えた結果を、そのまま英字へ当てはめません。

リバティアイランドの欧字表記は「Liberty Island」です。Libertyが7文字、間の空白が1文字、Islandが6文字。合計すると7+1+6=14文字になります。

ここで空白を抜いて数えると13文字になってしまいます。文字が何も書かれていない場所でも、欧字の馬名では一つ分として数える。日本語の名前だけを見ていたときには、少し意外なところですね。

そして、欧字表記はいつもカタカナをローマ字へ置き換えたものとは限りません。外国語に由来する名前なら、その言葉のつづりが関わります。聞こえた音だけを頼りに、好きなつづりを決めるわけではないんです。

JAIRSの申込案内には「ナイト」の例が載っています。意味が「夜」ならNight、「騎士」ならKnight。同じカタカナでも英字の形が違い、文字数もNightは5文字、Knightは6文字になります。ここでは実在馬の由来を紹介しているのではなく、同じ音でも意味によって表記が変わる例として見てください。

名前の欧字を調べるときは、カタカナから自分でつづりを作るより、その馬のプロフィールにある欧字欄を見るのが分かりやすい方法です。名前の意味まで一緒に読むと、「この英字だから、この響きになるのか」という発見もありますよ。

Libertyの7文字と空白1文字とIslandの6文字を合わせ、Liberty Islandは14文字と示す水彩図解
Liberty Islandは、空白を含めて14文字です。

外国で登録された名前は別に見る

外国で登録された馬の名前には、国内で新しく付ける馬名とは異なる扱いがあります。そのため、日本の競馬に関わる馬名をすべて「例外なく9文字以内」と考えると、合わない名前が出てきます。

JAIRSの基準では、外国で生まれ、外国で出走したことのある馬を競走のために輸入する場合や、外国で馬名登録された馬を繁殖のために輸入する場合について、国内の審査基準の例外を定めています。

一方で、外国で生まれた馬なら、すべて好きな長さのカタカナ名を使えるという話でもありません。外国での登録名をもとに日本で登録するとき、名前が1文字や10文字以上になる場合などは、意味を損なわない範囲での読み替えや希望名の変更を扱う規定もあります。

少し込み入りますが、見るポイントは「外国生まれかどうか」だけではなく、どこで名前が登録され、どのような目的や経緯で日本の登録につながったかです。海外の馬を調べて長い名前を見つけても、国内馬と同じ条件で付けられたと決めつけなければ混ざりません。

競走馬の名前を眺める入口としては、国内で新しく付けるカタカナ名は2〜9文字、外国で登録された名前は登録の経緯も見る、と覚えると分かりやすいと思います。名前の長さだけから、その馬の出走歴や生まれた場所を当てようとはしなくて大丈夫です。

私なら、見慣れない長い名前に出会ったときは、まずその馬の紹介へ戻ります。文字数を知るつもりで調べ始めたのに、外国での歩みまで気になってくる。馬名は、そんなところにもつながっているんですね。

競馬の名前の文字数と命名ルール

2〜9文字に収まれば、どんな名前でも付けられるのでしょうか。ここからは、誰が名前を申し込み、どんな条件で登録されるのかを見ていきます。字数を知ったあとに読むと、名前の見え方がもう一段変わりますよ。

名前を決める人と登録する機関

馬名登録を申し込むのは、馬の所有者です。そして、馬名の登録を行う機関がJAIRS。JRAやNARへ行う競走馬の登録とは、役割を分けて見ると分かりやすくなります。

JAIRSは、正式には公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル。名前が長いので、この記事ではJAIRSと呼んでいます。馬名の規則を知りたいときに、この名前を見かけるのはそのためです。

登録の流れを大づかみにすると、所有者が希望する馬名を申し込み、馬名が登録され、その後に競馬へ出走するための競走馬登録へ進みます。JAIRSで名前が決まっただけで、そのままレースへ出られるわけではありません。

馬名登録と競走馬登録は別の段階

JAIRSで馬名登録 → JRAまたはNARで競走馬の登録

「JRAが馬の名前を全部決めているのかな」と思っていた人には、ここが少し意外かもしれません。名前を考えて申し込む側と、名前を登録する側、競馬へ出走するための登録を受け付ける側。それぞれを分けると、名付けの話を追いやすくなります。

JAIRSでは、血統登録証明書が発行された後に馬名登録を申し込めます。馬名登録が完了すると馬名登録通知書が送られ、競走馬登録のときに必要になる、と案内されています。普段の出馬表に載る一つの名前の手前に、こうした段階があるんですね。

(出典:JAIRS「馬名登録の概要について」)

所有者が馬名を申し込み、JAIRSで馬名登録、その後JRAまたはNARで競走馬登録へ進む流れの水彩図解
馬名登録と、出走するための競走馬登録は別の段階です。

名前の意味や由来も申し込む

名前を申し込むときは、カタカナの文字だけでなく、意味・由来とアルファベット表記も記入します。響きのよい言葉を一つ届けて終わり、ではないんです。

JAIRSの申込案内では、希望馬名をできるだけ第3希望まで書くよう案内しています。最初に考えた一つの名前だけを見るのではなく、複数の希望を書く欄があることも、実際の名付けの仕組みを知る手がかりになります。

意味や由来の欄があるのは、名前を読む側にとっても面白いところです。私たちが競走馬のプロフィールで見る「馬名意味」は、名前を耳で聞いただけでは分からなかった言葉の背景へつながります。

意味・由来まで伝えることで、カタカナと欧字が一つの名前としてつながります。プロフィールの「馬名意味」は、そうして登録された名前の背景を読むための欄なんですね。

名前を調べるときには、まず正式なカタカナ、次に欧字、そして意味・由来の順で見るとつながりが分かりやすくなります。カタカナだけでは日本語に見えた名前が、欧字欄を読むと外国語の言葉だった、ということもあります。

ここで想像を広げるのは楽しいのですが、公表された由来と、自分が名前から受け取る印象は別に残しておきたいところです。「私はこんな景色を思い浮かべた」と「命名者がこの景色を願った」は同じ話ではありません。分かっている由来を読むだけでも、名前は十分に面白くなりますよ。

9文字以内でも使えない名がある

文字数は、命名の条件の一つです。2〜9文字に収まっていても、その名前を必ず登録できるわけではありません。

JAIRSの基準には、すでに登録されている名前や、紛らわしい名前についての制限があります。父馬・母馬と同じ名前や、それらと紛らわしい名前も対象です。同じ音の名前が見つかったとき、一文字だけ変えれば問題ない、と機械的には考えられないんですね。

文字数とあわせて見る主な条件
見ること条件の要点
すでにある名前との関係登録済みの馬名や紛らわしい名前に制限がある
父母や著名馬の名前同じ名前や紛らわしい名前を使えない場合がある
名前としての適切さ公序良俗に反するものや侮辱的なものなどは対象になる
広告宣伝との関係営利のための宣伝を目的とし、馬名として不適当な名称に制限がある

地名や作品名、商品名に関する規定もありますが、その種類の言葉ならすべて使えない、というわけではありません。JAIRSの基準では、これらを認めないことがある項目として挙げています。どんな意味を持つ名前なのか、どういう形で使うのかも関わるんですね。

名前を眺める私たちが、響きだけで登録の可否を判定する必要はありません。おもしろい名前を見つけたら「この名前も条件を踏まえて登録されたんだな」と見る。そのくらいの距離で、正式な表記と公表された由来を楽しめばよいと思います。

二つの名前が似ているかどうかも、見た目の一文字だけの話ではありません。長音の有無、小さなカタカナ、発音などが気になるときは、文字数を数える話と、紛らわしさを判断する話を分けておくと混乱しにくくなります。

昔の馬名をまた使える条件

過去の馬と同じ名前が、後の時代に使われることはあります。基本になるのは競走馬としての登録が抹消された年の翌年1月1日から4年が過ぎた日。ただし、重賞の勝ち馬や繁殖登録を受けた馬などでは、見る条件が変わります。

ここで「引退してから4年」と覚えてしまうと、日付がずれます。起点になるのは、最後にレースへ出た日でも、引退が発表された日でもありません。登録が抹消された年と、その翌年の1月1日を見るんです。

JAIRSの基準にある主な再使用期間
以前その名前を使った馬起算する日その日からの期間
通常の競走馬登録を受けた馬登録抹消年の翌年1月1日4年
基準で定める中央の重賞・地方の対象重賞の勝ち馬競走馬登録抹消年の翌年1月1日9年
繁殖登録を受けた種雄馬死亡または用途変更年の翌年1月1日14年
繁殖登録を受けた種雌馬死亡または用途変更年の翌年1月1日9年

たとえば通常の競走馬で、登録抹消が2020年中だったとします。起算日は2021年1月1日。その日から4年が過ぎる2025年1月1日が、期間の条件を見る日になります。これは日付の数え方を示す例で、特定の馬名が使えると判定したものではありません。

重賞の勝ち馬は、表の通常の4年と同じには扱いません。中央競馬の重賞や、基準に挙げられた地方競馬のJpnⅡ・JpnⅢなどの勝ち馬には、9年という期間が定められています。同じ「レースを走った馬」でも、残した成績によって名前の扱いが違うんですね。

さらに、著名馬や国際保護馬名、基準で定められたGⅠ・JpnⅠなどの勝ち馬の名前は、通常の再使用から外れます。GⅠも重賞だから9年待てばよい、と表へ一緒に入れるわけにはいきません。父馬・母馬の名前や紛らわしい名前についての制限も残ります。

また、名前は登録されていても、競走馬登録と繁殖登録のどちらも受けていない馬では別の数え方をします。死亡が判明した年の翌年1月1日から4年が過ぎた日と、馬名が登録された年の翌年1月1日から9年が過ぎた日のうち、早いほうです。名前の登録だけなのか、競走馬として登録されたのか。前の節で分けた二つの段階が、ここでも関わってきます。

通常の競走馬の4年という条件にも、その期限までに同じ馬名で競走馬登録を再び受けた場合などの但し書きがあります。年数を一つ覚えるだけではなく、登録の経緯も見る必要があるのはこのためです。

古い成績表で同じ名前を見つけたら、私は生年と父母の欄も読みたいと思っています。名前が同じでも、別の時代に生まれた馬かもしれません。懐かしい響きから血統の欄へ目を移すと、その名前を持っていた一頭が見えてきます。

同じ名前を別の馬へ使う「再使用」と、一頭の名前を変える「改名」も分けておきましょう。再使用で問われるのは前の馬の登録や成績、改名で問われるのはその一頭が競走馬登録や出走を済ませているか、という違いがあります。デビュー前の改名は、このあとFAQで確かめられますよ。

文字数の次は名前の意味を楽しむ

名前を数えたら、次はその意味を一つ読んでみませんか。聞き慣れた名前でも、由来を知ると目に浮かぶものが変わります。

ソダシは3文字。JRAの競走馬情報では、馬名意味をサンスクリットで「純粋、輝き」としています。短い響きの中に、そうした意味があるんですね。

リバティアイランドは9文字で、欧字ではLiberty Island。JRAの馬名意味は、自由の女神像がある島です。文字を分けて数えたあとに読むと、前半と後半が一つの地名につながって見えてきます。

どちらも名前だけで馬の性格や成績を説明できるわけではありません。私が面白いと思うのは、耳で覚えた音に、別の言葉や場所が重なるところ。数字を確かめるつもりで開いたプロフィールに、もう一つ読みたい欄が増えるんです。

競走馬の紹介では、カタカナ名、欧字名、馬名意味を続けて見ると、このつながりをたどれます。ソダシなら、まずソ・ダ・シと数えて3文字と分かる。そこから意味の欄を読む。たった一頭でも、名前の見方が少し変わりますよ。

馬爺
馬爺

名前を覚えているだけでは、まだ知らない話が残っているんですね。全部の馬を調べようとせず、気になった一頭の由来から読んでみるのも楽しいですよ。

次に出馬表を見るときは、長さが気になった名前でも、響きが好きな名前でも構いません。一頭選んで「何文字だろう」「どんな意味だろう」と見てみる。レースの結果とは別に、競馬へ親しむ入口が見つかると思います。

馬名の文字数によくある質問

Q1. 1文字だけの馬名は付けられますか?

A. 国内で新しく登録するサラブレッドのカタカナ名は2〜9文字なので、1文字だけの名前は付けられません。短い実例には「モチ」「ベガ」があり、どちらも2文字です。短い名前を見かけたときは、省略された呼び方なのか、正式な馬名なのかを分けて読むと分かりやすくなります。

Q2. 「ー」や小さな「ィ」は文字数に入りますか?

A. 入ります。「ー」も「ィ」もそれぞれ1文字です。「ティ」は「テ・ィ」で2文字と数えるので、リバティアイランドは9文字になります。声に出して読むとまとまって聞こえる部分でも、数えるときは書かれた文字を一つずつ見てください。

Q3. 英字の名前にある空白も数えますか?

A. 欧字の18文字以内という決まりでは、空白も数えます。Liberty Islandなら、Libertyの7文字と空白1文字、Islandの6文字で合計14文字。カタカナ名の9文字とは別々に確かめます。

Q4. 馬の名前はデビュー前に変えられますか?

A. 国内の基本の扱いでは、JRAやNARの競走馬登録を受けるまでは、馬名変更の回数に制限はありません。競走馬登録後は、まだ競走に出ていない場合に1回だけ変更できます。「デビュー前なら何度でも」ではなく、競走馬登録の前か後かも見るのがポイントです。

Q5. 昔の名馬と同じ名前は使えますか?

A. どんな名前でも使えるわけではありません。著名馬や国際保護馬名、基準で定められたGⅠなどの勝ち馬の名前には保護があります。それ以外も、登録状況などによって再使用できる条件が分かれます。過去の馬と同じ名前を見つけたら、生年や父母も合わせて読むと、どの馬の記録か追いやすくなりますよ。

競馬の名前の文字数を楽しもう

競馬の馬名は、国内で新しく付けるサラブレッドのカタカナ名なら2〜9文字。欧字表記は空白を含めて18文字以内です。「ー」や小さなカタカナを忘れず、一文字ずつ数えれば確かめられます。

  • モチとベガは2文字、ソダシは3文字
  • リバティアイランドは「ィ」も数えて9文字
  • Liberty Islandは空白込みで14文字
  • 名前を付けるときは文字数のほかに登録や審査の条件もある

長く感じた名前が9文字に収まり、短い名前にも由来や記録が続いている。名前の欄だけでも、読み始める場所はいろいろありますね。

次に気になる一頭を見つけたら、名前を数えて、その意味を一つ読んでみてください。知っていたつもりの名前に、もう一つ面白い話が見つかるかもしれません。

案内役の馬爺
馬爺(うまじい)
馬爺(うまじい)
競馬の「なるほど」案内役
競馬を見ていると、「これ、どういう意味だろう?」が次々に出てきますよね。気になる用語、名馬の物語、競馬場の楽しみ方を、ひとつずつ調べてノートにしています。知るほど楽しくなる競馬の世界を、一緒にのぞいてみませんか。
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