馬・騎手のこと

競馬の厩舎とは?調教師や厩務員の役割と馬の暮らしを詳しく解説

馬房の競走馬と世話をするスタッフを描いた水彩イラスト
馬爺

こんにちは、馬爺です。

競馬の話で出てくる「厩舎」。馬が寝起きする建物なのか、調教師の名前で呼ばれるチームなのか、少し分かりにくい言葉ですよね。

厩舎は、馬が暮らす施設を指すとともに、調教師を中心に競走馬を管理・調教する組織を指す言葉です。「どこの厩舎の馬か」という話では、建物の住所より、どの調教師が管理しているかが大切になります。

馬を所有する人、日々世話をする人、レースで乗る人には、それぞれ違う役割があります。ここでは中央競馬の仕組みを中心に、そのつながりから馬の一日、入厩・放牧・転厩の違いまで見ていきましょう。

この記事でわかること

  • 厩舎と馬房の違い、調教師と馬主の役割
  • 厩務員や調教助手が担当する仕事と馬の一日
  • 馬を預ける費用、頭数、出走までの手続き
  • 入厩・放牧・転厩で何が変わるのか

競馬の厩舎とは何か

まずは、場所と人の関係からです。厩舎の名前を知るだけでなく、そこにいる馬と働く人がどんな関係にあるかが分かると、競馬の記事に出てくる言葉を追いやすくなります。

厩舎と馬房の意味

厩舎の読み方は「きゅうしゃ」です。馬を飼い、世話をするための施設を指します。競馬では、調教師とスタッフが馬を管理するチームの意味でも使われます。

一方、馬房は「ばぼう」と読み、馬が入る部屋のことです。JRAの厩舎スタッフの仕事紹介でも、馬房は競走馬の部屋として説明され、掃除や寝わらの交換をする場所として登場します。

建物や組織を指す厩舎と、その中で馬が過ごす部屋を指す馬房では、言葉が示す大きさが違うのですね。「馬房を掃除する」なら部屋の手入れの話。「○○厩舎が管理する馬」なら、馬を管理する人たちの話です。

調教師と馬主の役割

馬主は馬の所有者、調教師は預かった馬を管理する人です。ある厩舎に所属する馬だからといって、その馬を調教師が所有している、という意味にはなりません。

馬主は調教師と預託契約を結び、所有する馬の管理や調教を任せます。「預託」は、馬を預けて仕事を依頼する関係を表す言葉です。調教師は預かった馬について調教の内容や出走するレースを決め、雇用するスタッフとともに厩舎を運営します。

日本調教師会の業務紹介には、馬主との預託、調教と飼養管理、レース出走、スタッフの労務管理、騎手の育成が挙げられています。調教師の仕事は、自分で馬に乗って走らせることだけではないのです。

飼養管理とは、馬を飼い、日々の状態を見ながら世話をすることです。その実務を担うスタッフを雇い、仕事を進める責任も調教師にあります。馬のことと、人が働く職場のことを両方扱う立場だと考えると、仕事の幅がつかめます。

騎手は、その馬に乗ってレースに出る人です。調教にも騎乗しますが、レースで乗った騎手の名前と、馬を管理する調教師の名前は別の情報になります。

馬主・調教師・騎手と馬との主な関係
立場馬との主な関係
馬主馬を所有し、調教師へ預ける
調教師預かった馬の調教・管理や出走を担う
騎手依頼を受け、レースや調教に騎乗する
馬爺
馬爺

名前がたくさん出てきますが、まずは「持ち主」と「管理する人」を分けると分かりやすいですね。

馬主から調教師へ馬を預け、調教師が管理し騎手が騎乗する関係図

厩舎で働く人の仕事

日々の仕事を担うのが、調教助手や厩務員などのスタッフです。職種の違いを見るときは、馬に乗る仕事、生活の世話、出走に関わる業務を比べると分かりやすくなります。

調教助手は、調教師の指示を受けて騎乗調教を行います。JRAの栗東トレセン紹介では、調教師の代理として競馬場での装鞍や馬装、出馬投票や登録などの手続きも行うと説明されています。

馬に乗って調教する場面だけを見ていると、助手は騎乗専門の人に思えるかもしれません。けれども、出走までには馬具の準備や事務手続きも必要です。調教助手という職名には、競馬場で調教師を支える業務も含まれています。

厩務員は、担当する馬の飼育管理、運動、手入れ、馬房の掃除などを行います。飼い葉を与えることや寝わらを整えることも、馬の暮らしを支える仕事です。レース映像に長く映らなくても、馬が毎日過ごす時間に深く関わっています。

厩務員が全員、調教で馬に乗るわけではありません。JRAは、調教には騎乗しない厩務員と、調教に騎乗できる「調教厩務員」を分けて紹介しています。世話をする仕事と、騎乗する仕事の重なり方には違いがあります。

騎手にも、特定の厩舎に所属して活動する人と、厩舎には所属しないフリーの人がいます。したがって、ある馬に騎乗していることだけから、その騎手が馬と同じ厩舎に所属しているとは読み取れません。馬の管理先と騎手の所属は、別々に見る項目です。

「技術調教師」という名称を見かけることもあります。JRAの2007年の紹介では、開業までの研修で経験を積む立場として説明されています。藤沢和雄さんも引退前のインタビューで、自身が開業前にほかの厩舎で学んだこと、後に開業前の調教師を受け入れたことを話しています。これは当時の研修の例で、現在の全員が同じ期間・経路で学ぶという意味ではありません。

トレセンと競馬場の関係

中央競馬の馬の生活や調教の拠点として出てくるのが、美浦と栗東のトレーニング・センターです。「トレセン」は、その名前を短くした呼び方になります。

厩舎が馬を管理するチームや施設を指すのに対し、トレセンは厩舎や調教施設などが集まる拠点です。栗東トレセンのJRA紹介にも、調教コースだけでなく、競走馬が生活する厩舎や診療所などが登場します。

レースが行われる競馬場は、日常の拠点とは別の場所です。美浦や栗東で暮らし、調教をしている馬が、レースに出るために競馬場へ移動するという関係になります。「東京競馬場で走った馬だから、普段も東京競馬場の厩舎にいる」とは限りません。

日々暮らす拠点と、レースを走る場所を分けて考えると、競馬場名と所属の表記が違っていても戸惑いにくくなります。

地方競馬にも調教師や厩舎スタッフがいますが、免許や主催者の認定に関わる仕組みがあり、中央の二つの拠点をそのまま当てはめるものではありません。ここでの美浦・栗東を中心とした説明は、中央競馬の話です。

馬を預ける費用の仕組み

馬主が調教師へ支払う費用が、預託料です。馬房という部屋を借りるだけの料金ではなく、馬の飼育や調教、厩舎で働く人たちの仕事に関わる費用でもあります。

JRAの馬主向け紹介では、JRA施設内の預託は馬主と調教師の直接契約で、料金は厩舎ごとに異なると説明されています。JRAに一律の料金を払って、どの厩舎にも同じ条件で預ける仕組みではありません。

同紹介には、飼料代や飼育・調教費用などを含む預託料について、1頭あたり月額70万円程度という目安が掲載されています。これはJRAの掲載目安であり、すべての厩舎で必ずその金額になるという意味ではありません。

また、JRAのFAQは、預託料の主な項目として厩舎関係者の人件費、馬糧費、特別登録料などを挙げています。「馬糧費」は馬の食事に関わる費用です。馬を預けた後も、食事と世話、調教、出走に向けた仕事が続くことが料金の中身から分かります。

治療費や、放牧に出したときの輸送費などは別途かかるとされています。一方、レースに出るための美浦・栗東トレセンと競馬場の間の輸送費は、原則として馬主の負担とはなりません。同じ「馬の移動」でも、放牧への輸送と競走出走のための輸送では扱いが違います。

所属表示を読むときの見方

出馬表や馬の情報で厩舎を知りたいときは、調教師名を見て、その人の所属を確かめると、管理する人と拠点の関係が分かります。騎手名は、レースで騎乗する人を示す別の項目です。

JRAの調教師プロフィールでは、免許取得年、所属、初出走、略歴などの情報を見ることができます。相沢郁調教師のプロフィールを例にすると、所属は美浦、免許取得年は1997年、初出走は1998年と表示されています。

この三つは、同じことを示す数字や名称ではありません。「美浦」は所属する拠点、「1997年」は免許を取得した年、「1998年」は調教師としての初出走の年です。一つのプロフィールの中でも、場所と経歴を分けて読むと人物像がつかめます。

相沢調教師の略歴には、調教助手として美浦の前田禎厩舎で働いた経歴も記載されています。現在の調教師名だけでは見えない、以前にどんな立場で馬に関わっていたかを知る入口になります。

プロフィールには「管理馬一覧」への案内もあります。調教師の人物情報と、管理する馬の情報を行き来できる導線です。調教師という肩書きが、馬の日常や出走を支える仕事とつながっていることを意識して読むと、名前だけの欄が少し身近になります。

競馬厩舎での暮らしと所属の仕組み

役割が分かったところで、馬がどんな世話を受けているのかを見てみましょう。その後で、入厩から出走までの確認と、放牧・転厩による変化をたどります。

朝の確認から調教の準備へ

馬の一日は、いきなり走るところから始まるわけではありません。JRAの厩舎スタッフの仕事紹介では、まず担当馬に異常がないかを確認するところから朝の作業が始まります。

紹介されている例は午前4時ごろの出勤ですが、季節によって1〜2時間の差があると説明されています。時計の数字を全厩舎共通の時刻表として覚えるより、何をどの順番でするのかを追ってみてください。

確認の後は馬房の掃除です。ボロと呼ばれるフンや尿で汚れた寝わらを外に出し、干したり、きれいな寝わらを入れたりします。寝わらは、馬が部屋で過ごすための布団のような役割として紹介されています。

「掃除」と聞くと床を片付ける作業だけに思えますが、ここでは馬が戻って休む部屋を整えています。調教の準備と並んで、生活する場所の手入れも朝の仕事に含まれるのです。

続いて、騎手や調教助手が騎乗できるように馬具をつけます。これが「馬装」です。JRAの紹介では午前5時過ぎごろの作業として説明され、馬を走らせる前に人が乗る準備を整える工程に当たります。

馬装が済むと、人を乗せた状態で厩舎の周囲を歩かせる準備運動へ進みます。いきなり全力で走らせるのではなく、体をほぐしてから調教を始める順番です。その後、紹介例では午前6時ごろから馬場に入ります。

馬の確認、部屋の手入れ、馬装、準備運動を経て調教へ進む。調教の映像で馬が走っている場面の前にも、こうした仕事があります。レースのためのトレーニングは、馬の生活を整える作業と切り離されていないのですね。

馬爺
馬爺

走る姿だけだと見えませんが、馬が戻る部屋まで整えるのが朝の仕事なのですね。

馬房の掃除、馬装、準備運動へ続く厩舎の朝の仕事を描いた図

調教を終えたあとの世話

調教が終わった馬は、そのまますぐ馬房へ戻されるのではありません。JRAの紹介では、まず生理運動、つまりクーリングダウンを行い、人が乗った状態で厩舎の周囲を歩かせる流れになっています。

走る前の準備運動と、走った後のクーリングダウンは、調教の前後をつなぐ工程です。速く走った時間だけを切り取ると分からない、馬の体を落ち着かせるための時間も仕事の一部になっています。

厩舎へ戻ってからは、洗い場で汗を流し、ブラシをかけます。洗い場は、馬をつないで洗うための場所です。紹介例では午前7時ごろから、この手入れを始めています。

同時に、調教後の体調や脚などに異常がないかも確認します。洗って見た目をきれいにすることと、運動後の状態を見ることが、同じ流れの中にあるわけです。朝の調教前に行う確認とは、見る場面が違います。

手入れを終えると馬房へ戻し、飼い葉を与えます。飼い葉は、馬の食事を指す言葉です。馬装をして馬場へ向かうところから、運動後の手入れ、部屋に戻って食事をするところまでが、紹介されている一連の仕事になります。

これで朝の仕事がすべて終わるわけではありません。休憩を挟みながら、担当するもう1頭についても作業を続けます。JRAの例では朝の作業が午前10時ごろに終わり、午後2時ごろから再び馬の手入れ、寝わらの片付け、飼い葉を与える仕事に戻ります。

午後5時ごろに全作業が終わるという紹介ですが、朝と同様、季節による違いを含む一日の例です。午前に走らせた後も、午後に食事や部屋、馬の世話が続く点が大切です。調教の終了と、馬の世話の終了は同じ時刻ではありません。

調教後に馬を洗いブラシをかけ、馬房で飼い葉を与える様子を描いた図

一人で世話する馬の頭数

中央競馬の厩務員について、JRAの競馬用語辞典は原則として一人が2頭を担当すると説明しています。この数字は「厩舎全体で2頭しか管理しない」という意味ではありません。地方や別の施設へ、同じ担当数を一律に当てはめる数字でもありません。

先ほどの一日の紹介で、1頭の作業の後にもう1頭の仕事が出てきたのは、この担当の考え方につながります。担当するそれぞれの馬について、一連の世話が続くのですね。

馬房数と預託頭数の違い

では、厩舎全体で何頭を預かれるのでしょうか。JRAの馬主向けFAQでは、各調教師に貸し付けている馬房数をもとに、預託を受けられる頭数が決まると説明されています。

馬房数・預託の上限・実際の預託頭数の違い
数字の種類何を数えているか
馬房数馬が入る部屋の数
預託を受けられる頭数調教師に定められた預託の上限
実際の預託頭数その時点で預かっている馬の数

JRAの説明では、調教師は定められた数を超えて預託を受けられません。

入厩から出走までの確認

入厩は、馬が厩舎に入ることです。中央競馬では、馬主が調教師と預託契約を結び、その調教師が管理する厩舎へ馬を入れます。時期は、馬の調教の進み具合などによって異なります。

馬が厩舎に到着することと、レースに出走できる状態になることは、別の段階です。JRAの入厩・調教についての馬主向けFAQでは、預託契約、競走馬登録、出走予定の競走への出馬投票が必要な手続きとして説明されています。

競走馬登録は、レースに出るために競走馬として登録を受ける手続きです。出馬投票は、出走したい競走への手続きになります。馬を所有していること、厩舎にいること、特定のレースへ出ることを、一つの手続きで済ませるわけではありません。

また、JRAの馬主向けFAQでは、施設外からJRAが管理する施設への通常の入厩には、入厩検疫が必要と説明されています。これは、施設へ入る馬を防疫の面から確認するものです。

JRAが掲載する2025年12月の地域牧場との対談で、美浦トレセンの光田防疫課長は、トレセンを検疫を受けた馬の出入りが管理される場所と説明しています。防疫は、感染症の予防や広がりを防ぐための取り組みです。馬の居場所を整えるだけでなく、外部から入る際にも確認があるのですね。

出走までの在厩期間について、同FAQは「既走馬」が連続10日間、既走馬ではない馬が連続15日間、JRAの管理する厩舎に入厩している必要があると説明しています。

ここでいう既走馬は、当該競走馬登録後に、中央競馬、地方競馬指定交流競走、外国の競馬の競走へ出走したことがある馬という定義です。単に「どこかで一度走った馬なら全部10日」と読み替えると、対象を取り違えます。

さらに、初めて中央競馬に出走する馬には、15日以上JRA施設内で調教され、発走審査に合格する必要があると説明されています。初めて障害競走へ出走する場合には、障害調教審査という別の確認もあります。

施設へ入るための検疫と、出走までの在厩期間や発走審査は別の確認です。10日・15日は、検疫所で待つ日数ではなく、出走のためにJRAの管理する厩舎に続けて入っている期間を示しています。

ずっと同じ厩舎にいるのか

厩舎に所属する馬が、一年中ずっと同じ建物で過ごすとは限りません。競走馬の話では、休養や治療のためにトレセンから牧場・育成牧場へ戻すことも「放牧」と呼ばれます。

放牧という言葉から、草地でのんびり過ごす風景を思い浮かべる人もいるでしょう。JRAの競馬用語辞典では、生産・育成期の馬の管理形態という意味のほか、競走馬を休養や治療のため牧場などへ戻す意味が説明されています。

したがって、競馬の記事に「放牧に出る」と書かれていても、それだけで一日中草地に出ている生活だとまでは分かりません。競走馬の記事では、どこへ移動するか、何のために出るかという文脈と一緒に読む言葉です。

ここで区別したいのは、馬が今いる場所と、管理する調教師です。トレセンから牧場へ移動したという情報は、居場所の変化を示します。一方、調教師が変わるかどうかは、別に確認することになります。

競馬場へレースに行くときも、放牧に出るときも、馬は日常の厩舎から移動します。しかし、移動という出来事だけから所属厩舎の変更まで読み取ることはできません。ニュースの「放牧」と「転厩」は、それぞれ違う点を知らせる言葉なのです。

馬爺
馬爺

「どこにいるか」と「誰が管理するか」は別の話。放牧の記事も、この二つを分けると追いやすいです。

転厩で変わるもの

転厩では、馬を預かって管理する調教師が変わります。馬を別の建物へ運ぶだけの話ではなく、所属する厩舎の変更です。

JRAのFAQは、所属厩舎を変更する場合、現在の調教師が美浦または栗東トレセンへ預託契約の解除を届け出て、その後、新しい調教師が預託契約を届け出る流れを説明しています。

また、好きな時点でその場ですべて変更できるわけではありません。出馬投票の結果、出走する馬として確定した場合には、競走が実施される日まで預託契約の解除が制限されるとFAQに説明されています。

同FAQには、その競走への出走取り消しや除外の場合、また預託している調教師の死亡など、やむを得ない事情による解除についても記載があります。転厩の話では、新しい管理先だけでなく、出走に向けた手続きがどこまで進んでいるかも関わるのですね。

転厩の理由を、馬主と調教師のトラブルだけだと考える必要もありません。JRAは2026年3月、調教師の引退に伴う管理馬の転厩について案内しています。調教師が仕事を終えることによって、新しい管理先へ移る場合もあるということです。

馬主は所有する立場なので、所属厩舎が変わったという情報だけでは、馬が売却されたかどうかまでは分かりません。管理を任せる相手の変更と、所有者の変更は、それぞれ別に読む必要があります。

ニュースを見るときは、放牧なら移動先や休養の説明、転厩なら旧・新の調教師名に注目すると、どんな変化があったのかを追えます。初めに分けた所有・管理・場所の関係が、ここでも役に立ちます。

放牧の居場所の変化と転厩の預託調教師の変更を比べる図

厩舎についてよくある疑問

厩舎は何と読みますか?

「きゅうしゃ」と読みます。競馬では馬が暮らす施設と、調教師を中心に馬を管理するチームの意味で使われます。

馬房と厩舎は同じですか?

馬房は馬が入る部屋です。厩舎という施設や組織を示す言葉とは、指している対象が違います。

調教師は馬の所有者ですか?

調教師は、馬主から預かった馬を管理・調教します。厩舎への所属だけで、調教師の所有馬になるわけではありません。

放牧すると転厩したことになりますか?

放牧だけではそう判断できません。放牧は休養などに伴う移動、転厩は預託調教師の変更という違いがあります。

中央と地方の厩舎は同じ仕組みですか?

どちらにも馬主、調教師、スタッフがいます。ただし、拠点や免許・主催者の認定などの仕組みは異なり、中央の説明をすべて共通にはできません。

競馬の厩舎を知ると見えてくること

競馬の厩舎は、馬が暮らす場所であり、調教師とスタッフが日々の世話や調教を担うチームでもあります。馬房という部屋、馬主という所有者、調教師という管理する人を分けると、言葉の関係がつかめます。

朝の確認と部屋の手入れ、調教後の世話、出走へ進む手続き。その積み重ねの先に、レースで走る姿があります。放牧や転厩のニュースも、場所と管理先を分けて読むと分かりやすくなります。

気になる馬の情報を読むときは、調教師名にも少し目を向けてみてください。馬を支える人たちへ関心が広がると、競馬の楽しみ方にも、もう一つ入口が増えますね。

案内役の馬爺
馬爺(うまじい)
馬爺(うまじい)
競馬の「なるほど」案内役
競馬を見ていると、「これ、どういう意味だろう?」が次々に出てきますよね。気になる用語、名馬の物語、競馬場の楽しみ方を、ひとつずつ調べてノートにしています。知るほど楽しくなる競馬の世界を、一緒にのぞいてみませんか。
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