馬・騎手のこと

競馬のテン乗りとは?乗り替わりとの違いと初騎乗の意味を解説

テン乗りを表す一頭の馬と騎手の初コンビの水彩イラスト
馬爺

こんにちは、馬爺(うまじい)です。競馬のテン乗りとは、騎手がその馬に初めて騎乗することです。「この騎手と、この馬」という組み合わせに注目する言葉なんですね。

騎手が初めてレースに出る意味ではありません。また、前走と騎手が変わっただけで、すべてテン乗りになるわけでもありません。以前に同じ馬へ乗っていた騎手が戻ってくる場合もあるからです。

もう一つ、記事を読むときに気になるのが追い切りとの関係です。「調教で乗ったのに、なぜテン乗り?」という疑問は、何の場面で初めてなのかを分けると解けます。実際の報道と競走歴を使って、言葉の意味から順に見ていきましょう。

この記事でわかること

  • テン乗りで初めてになる馬と騎手の関係
  • 乗り替わりと初コンビを分ける見方
  • 追い切りとレースでの初騎乗の読み分け
  • 競走歴の騎手欄と本人コメントの確認方法

競馬のテン乗りとは何が初めてか

テン乗りを理解するときは、騎手の名前だけでなく、相手の馬の名前も並べてみてください。誰か一人の経歴ではなく、二者の関係を表していると分かります。そこから「乗り替わり」「初騎乗」「初コンビ」の違いをほどいていきます。

テン乗りはその馬への初騎乗

JRAの競馬用語辞典は、テン乗りを、その馬に騎手が初めて騎乗することと説明しています。金沢競馬の用語説明も、馬と騎手のこの関係を示しています。意味の土台はその馬へ乗るのが、その騎手にとって初めてかです。

たとえば「○○騎手はテン乗り」とだけ書かれていると、騎手本人が競馬に不慣れなようにも見えるかもしれません。でも、前後にある馬名を補えば、「○○騎手が△△という馬へ初めて乗る」と読めます。長く騎乗している騎手にも、まだ乗ったことのない馬との組み合わせはあるわけです。

この言葉を日常語で言い換えるなら、馬と騎手の「初めての組み合わせ」が近いでしょう。記事に「初コンビ」とあったときも、誰と誰が組むのかを見ると話を追いやすくなります。馬が初めて出走することや、騎手がデビューすることとは、話の中心が違います。

辞典の説明は、言葉の基本をつかむのに向いています。一方、実際の記事にはレース前の話、追い切りの話、レース後の話があります。同じ「初めて」でも場面が変わるため、用語の意味を押さえたあとで、記事がどの騎乗について話しているのかを見ると迷いません。

基本の説明は、JRAの競馬用語辞典「テン乗り」で読めます。

ベテラン騎手もテン乗りになる

テン乗りかどうかは、騎手の年齢や経験年数では決まりません。経験豊富な騎手でも、相手の馬へ初めて騎乗すれば、その組み合わせでは初騎乗です。逆に、若い騎手だからという理由だけでテン乗りと判断することもできません。

騎手の紹介には、これまでの成績や所属、デビューからの歩みが載っています。それは「この騎手はどんな人か」を知る情報です。テン乗りを調べるときに知りたいのは、「この馬へ、この騎手が以前に乗ったことがあるか」。見たい情報を馬との関係へ切り替えると、探す場所がはっきりします。

有名な騎手の名前だから初めてではないだろう、と感じることもあるでしょう。ここで馬の競走歴を見れば、同じ騎手が過去に載っているかを実際に確かめられます。名前の知名度と、その馬との騎乗歴は別々の情報なんですね。

私が記録を面白く感じるのは、よく知っている名前でも、並べ方を変えると違う関係が見えるところです。騎手から眺めていたものを一頭の馬から眺め直すだけで、「このときに初めて組んだのか」と気づけることがあります。

乗り替わりとは見る軸が違う

JRAの用語辞典では、手がわりを、レースでそれまでの騎手から別の騎手へ乗り替わることと説明しています。こちらで見るのは、前の騎手から誰へ変わったかです。テン乗りで見る「その馬に初めて乗るか」とは、比べる相手が違います。

前走がA騎手、今回がB騎手なら、前走から今回への乗り替わりがあります。そのうえでB騎手が以前にもこの馬に乗っていれば、初めての組み合わせではありません。B騎手にとって本当に初騎乗なら、乗り替わりと初コンビが重なります。

乗り替わりは前走との違い、テン乗りはその馬との騎乗歴。ここを分けると、「騎手が変わった」と「初めて組む」を同じ意味で受け取らずに済みます。

以下は、違いを理解するための架空の例です。同じ一頭の馬について、騎手の移り変わりだけを並べています。

架空の例で比べる乗り替わりと実戦初コンビ
架空の騎乗の流れ前回から変わったか実戦で初めて組むか
A騎手のあと、初めてのB騎手変わったB騎手は初めて
B騎手のあと、以前乗ったA騎手変わったA騎手は初めてではない
A騎手のあと、再びA騎手変わっていないA騎手は初めてではない

表の二つの列は、答えている質問が違います。今回の騎手名と前走の騎手名を比べるだけなら、乗り替わりまでは分かります。しかし、その騎手にとって実戦初騎乗かを知るには、前走より前の騎手欄も必要です。

同じ架空の馬にA騎手、B騎手、A騎手と乗る例で、前走との交代と初めての組み合わせを分けた図
A・Bは架空の騎手を示す説明例です。

新馬とテン乗りは別の言葉

「初めて」という音が重なると、新馬や騎手のデビューも混ざりやすくなります。馬の初出走についての話と、その馬へ騎手が初めて乗る話は分けて読みましょう。テン乗りの説明で中心にあるのは、馬と騎手の組み合わせです。

馬がすでに何度も走っていても、新たな騎手との初コンビはあり得ます。反対に、その馬の新馬戦の競走成績だけを見て「この騎手はそれまで調教にも乗っていなかった」とまでは読めません。レースに出ることと、馬にまたがることを一つにしてしまうと、後の追い切りの記事が分かりにくくなります。

似た言葉を読み分けるときは、「誰にとって、何が初めて?」と短く問い直してみると便利です。馬にとって初めてのレースなのか、騎手にとってその馬との初騎乗なのか。主語と相手を置けば、初めてという言葉だけを追うよりも場面が見えます。

追い切りに乗っても初コンビ?

レース前に追い切りで乗っていても、そのレースについてテン乗りと書かれている実例があります。ここが「初めて乗る」という辞典の説明とぶつかるように見える部分です。報道が実戦での初コンビを話しているのかに注目すると、二つの場面を読み分けられます。

2025年1月のAJCCを扱ったデイリースポーツの記事では、ダノンデサイルと戸崎圭太騎手の初コンビを紹介しています。記事は戸崎騎手をテン乗りと表現する一方、本人が一週前の追い切りで初めてまたがったことも伝えています。

この一つの記事の中に、レース以前の追い切りでの騎乗と、レースでの初コンビが並んでいます。レース当日が、馬に一度も触れていない状態からのスタートだった、という読み方ではありません。追い切りで感じたことと、本番で組むことを時系列に置くと話がつながります。

順番は、追い切りで騎乗し、その後のレースで初めてコンビを組む、です。記事にある「初めて」を見つけたら、いつのどの場面の説明なのかを一緒に拾ってください。追い切りの文章とレース後の文章を、同じ一瞬についての話として読まないことが大切です。

だからといって、テン乗りという言葉そのものを「レースで初めて乗る意味だけ」と覚えると、調教を扱った資料で困ります。辞典の基本と、記事の使い方をそれぞれ読めば、言葉を狭く決めすぎずにすみます。

追い切りに乗る場面からレースで初めて組む場面へ進む図
追い切りと実戦では、初めてとなる場面が異なります。

調教でも使われる用例

調教の話の中で、テン乗りという言葉が使われている資料もあります。競走馬育成協会の会報「いくせい」2013年51号の座談会では、中内田氏が、調教で初めて乗る場面にも情報がほしいという趣旨を、テン乗りという言葉で述べています。

その発言では、厩舎内での調教と、競馬で初騎乗する騎手へ情報を伝える場面が並んでいます。主題は、馬を扱う人同士の情報交換です。レースでの乗り替わりの話だけをしているわけではありません。

この用例を見ると、「テン乗り」という四文字だけで場面を決めるより、周囲の文章を読むほうが分かりやすいと感じます。「調教で」「競馬で」のような言葉が付いているか、話者が何について質問に答えているか。そこが、初めての範囲を教えてくれます。

初騎乗でも印象は持てる

初めて乗るということと、その馬について何も知らないことも、同じではありません。何を見てどんな印象を持ったのかは、本人のコメントに出ている場合があります。初コンビという情報へ、準備についての情報を重ねる読み方です。

2025年5月29日のデイリースポーツによるレーン騎手の一問一答では、ミュージアムマイルについて、乗る前にVTRから持った印象と、実際の騎乗の感触が語られています。質問には一週前の追い切りへの騎乗があり、本人は乗る前のイメージと実際に乗った感触を比べています。

ここで読めるのは、映像などからの印象と、馬に乗って得た感触が別々にあることです。「乗ったことがない」から「馬について考える材料もない」へ飛ばず、どこから得た印象なのかをコメントに沿って見ていくと、準備の話として読めます。

同じ一問一答には、2023年の日本ダービーで実戦初騎乗だったタスティエーラについての質問もあります。こちらは別の年、別の馬の話です。ミュージアムマイルの追い切りでの感触を、そのままタスティエーラへ移してはいけません。

一人の騎手が複数の馬について答えているときは、質問文の馬名が小さな道しるべになります。見出しだけで「この話は全部同じ馬のことだろう」と読まず、質問が切り替わるところを見ると、発言の相手がはっきりします。

馬爺
馬爺

初コンビでも、乗る前の印象と乗った感触は別に読めます。質問の馬名を見失わないようにしたいですね。

競馬のテン乗りとは?実例から読む

言葉の違いが分かったら、次は実際の一頭の記録を見てみましょう。競走歴の騎手欄では実戦の組み合わせ、本人コメントでは調教や事前の印象を読めます。資料ごとに見えるところを組み合わせると、「初めて」の内容が具体的になります。

競走歴では騎手欄をたどる

実戦で初めて組んだかを調べるなら、対象のレースより前の競走歴を見ます。今回の騎手名を、過去の騎手欄と比べていく方法です。着順だけを追っていると、この関係は通り過ぎてしまいます。

最初に、馬の名前と調べたいレースを決めてください。次に、馬の競走成績の一覧を開き、当該レースの日付を見つけます。そこから前のレースの騎手名をたどれば、その時点までに同じ組み合わせがあったかを読めます。

日付の並びも一緒に見ましょう。表示が新しい順なら、画面の下へ行くほど古い記録になります。別の順番で表示されている場合には、日付を基準に古いものから並べてみます。「上に載っているから前のレース」と思い込まず、調べたい日より前の記録を拾うという考え方です。

ここでは、当該レースの結果と、それ以前の履歴で役割が分かれます。当日の結果は誰がその馬へ乗ったかを示します。それより前の記録は、以前にも同じ騎手が乗ったかを示します。当日の一行だけで初コンビまで読み取ろうとしないほうが、手順がすっきりします。

対象レースの日付を決めてから、その前の騎手欄を読む。覚える手順はこれです。次の例では、タスティエーラの日本ダービーまでの記録を使って見てみます。

タスティエーラの初コンビを読む

2023年の日本ダービーで、タスティエーラに騎乗したのはD.レーン騎手です。JBISの全競走成績では、新馬戦からこのダービーまでの五つのレースについて、日付と騎手を並べて読めます。

タスティエーラの新馬から2023年日本ダービーまでの騎手
日付レース騎手
2022年11月27日新馬R.ムーア
2023年2月12日共同通信杯福永祐一
2023年3月5日弥生賞ディープインパクト記念松山弘平
2023年4月16日皐月賞松山弘平
2023年5月28日日本ダービーD.レーン

ダービーより前の四戦に、レーン騎手の名前はありません。新馬戦から対象レースの直前までを含めて読んだうえで、ダービーがこの馬との実戦での初コンビだったと確認できます。

同じ表では、乗り替わりとの違いも見えます。皐月賞からダービーへは松山騎手からレーン騎手へ変わっています。前走との比較では乗り替わりであり、それ以前の四戦との比較ではレーン騎手にとって実戦初騎乗です。この場合は二つが重なっています。

一方、弥生賞と皐月賞には同じ松山騎手が載っています。二つのレースを並べると、騎手が続けて乗ったことが見えます。勝ち負けを比較するために表を使うのではなく、誰と誰の組み合わせがいつ登場したかを読む例です。

レーン騎手が調教で初めて乗った日までは、この競走成績の表からは分かりません。ここで確認したのは実戦の履歴です。全競走成績という名前であっても、馬に乗った全ての場面が並んでいるわけではないんですね。

同じ記録を読みたいときは、JBISのタスティエーラ全競走成績から、2023年5月28日より前の騎手欄をたどれます。

タスティエーラの新馬から2023年日本ダービーまでの五戦を日付順に並べ、各戦の騎手名を示した図
新馬から2023年日本ダービーまでの五戦の騎手を並べています。

前走だけでは初騎乗は分からない

直近の数戦だけを見て同じ騎手名がなければ、その表示範囲には以前の騎乗がないと分かります。ただ、それより前のレースが残っているなら、まだ初コンビの答えまでは届いていません。

たとえば、先ほどの架空のA騎手、B騎手、A騎手という流れで、最後の二戦だけを見たとします。B騎手からA騎手へ変わっていることは分かっても、最初のA騎手の記録を見ていなければ、過去に組んでいたことを見落とします。最近の欄と、対象レースまでの履歴は、見えている範囲が違います。

タスティエーラの例で新馬戦から読んだのは、その違いをなくすためです。ダービー以前の四戦という範囲を決め、最初のレースまで含めました。途中の一戦だけを切り出して「名前がない」と読む方法とは、判断の土台が変わります。

競走歴が長い馬なら、表示されている件数と、もっと前の記録がないかを見てください。今回知りたいことが、前走からの乗り替わりだけなら前走との比較で足ります。実戦の初コンビまで知りたいなら、以前の騎乗歴へ進む。このように質問によって読む範囲を決めると、必要な情報を探しやすくなります。

調教の経験はコメントで読む

競走成績で実戦の初コンビが分かっても、追い切りなどで乗った経験は別の情報です。調教について知りたいときには、関係者のコメントや記事の場面へ目を移します。

ダノンデサイルのAJCCの記事であれば、戸崎騎手が一週前の追い切りで初めてまたがったと話している箇所が、調教での騎乗を知る手がかりになります。記事の「テン乗り」という表現だけを見ていたときより、レース前の時間が見えてきます。

コメントを読む際は、「初めて」という言葉の近くにある日時や場面を拾いましょう。「一週前の追い切りで」とあれば、それが指すのはレース当日とは別の場面です。「実戦初騎乗」と書かれていれば、実戦の組み合わせについての説明です。短い付け足しのような言葉でも、どの騎乗の話かを決めています。

本人の話と記事の地の文も、役割を分けると分かりやすくなります。地の文が初コンビのレースを紹介し、本人の発言がその前の追い切りで得た感触を伝えていることがあります。片方がもう片方を打ち消すと考えず、レースへ至る前後の話として並べてみてください。

競走成績の表へ、調教の経験まで無理に読み込む必要はありません。実戦は騎手欄、調教はその場面を述べたコメント。探す情報に合わせて読む場所を変えるほうが、知りたい答えに近づきます。

初騎乗のコメントに注目する

公式のレース記事にも、初コンビを読む具体例があります。2022年9月15日の戸塚記念を紹介するNARのweb Furlongでは、スピーディキックに山崎誠士騎手が初めて騎乗したことが記されています。藤原智行調教師のコメントにも、山崎騎手のテン乗りについての話があります。

記事の本文と調教師の発言は、同じ馬と騎手の組み合わせを話しています。誰のテン乗りなのかを、馬名と騎手名の両方から確認できる例です。

山崎騎手は、以前からレースがしやすそうな馬という印象を持ち、実際に乗って自在さや操作性の良さを感じたと話しています。乗る前の印象から、乗って分かった感触へ進むコメントなんですね。

この事例の面白いところは、馬に初めて乗った事実だけで記事が終わらないことです。騎手が乗ってどう感じたか、調教師がその組み合わせをどう話したかという、別々の立場の言葉が並んでいます。馬の名前を固定して読めば、同じレースについて誰が何を述べたかが見えてきます。

テン乗りの意味を知ったあとにこうしたコメントを読むと、用語が単なるラベルではなく、初めて組んだときの話への入口になります。結果だけでは拾えなかった、騎手と馬の関係へ目を向けられるんですね。

乗り替わりの背景が載る記事

どうして騎手が変わったのかが、記事に具体的に書かれている場合もあります。

2023年10月31日のネクストスター名古屋を扱ったweb Furlongには、岡部誠騎手のお手馬が重なり、ミトノウォリアーへ岡部騎手、ミトノユニヴァースへ細川智史騎手が乗る経緯が載っています。

ここから読めるのは、このレースの二頭について書かれた騎乗の割り振りです。「騎手が変わった」という一行に、馬が二頭いるという背景が加わります。乗り替わりの事情が気になるなら、こうした本文の説明が答えになります。

細川騎手は、調教で感覚をつかめたと述べています。調教の準備を述べたコメントと、実戦で過去に乗ったかという履歴は別の情報です。

一つの記事の中でも、交代の背景と、初コンビかどうかと、調教で乗った感触は違う情報です。知りたいことが「なぜ変わった?」なら本文の事情へ、「以前にも実戦で乗った?」なら過去の競走歴へ。質問を分けると、記事から無理なく答えを拾えます。

複数の馬の発言を混ぜない

同じ記事でも、途中で別の馬と騎手の話へ移ることがあります。

途中にある「テン乗り」の言葉だけを拾って、記事の冒頭に出てきた馬へ結び付けると、話者も馬も入れ替わってしまいます。

このレース記事のテン乗りの発言は、大畑雅章騎手と別馬サンヨウラフェスタの話です。先ほどの調教コメントとは、相手が違います。発言が始まる段落の馬名を拾うと、話の相手が見えてきます。

一問一答なら質問文、レース記事なら各馬について話が始まる段落が手がかりです。コメントの前に騎手名の見出しがあれば、その名前も合わせて読みます。発言の一文だけを抜き出すより、「誰が、どの馬について」を先に見たほうが、内容がきれいにつながります。

これは、専門知識を増やしてからでないと読めない作業ではありません。記事に出ている名前を、その発言へ戻して読むだけです。馬名が多くて途中で分からなくなったら、気になった騎手の発言の直前へ戻ると、話の相手を探し直せます。

馬爺
馬爺

馬の名前が何頭も出る記事は、発言の直前へ戻ると読みやすいです。誰の話かが分かると、言葉の意味もつながります。

細川騎手のミトノユニヴァースの調教コメントと大畑雅章騎手のサンヨウラフェスタのテン乗り発言を別枠にした図
発言者と、その発言が指す馬を一組で読みます。

テン乗りのよくある疑問

Q1. テン乗りとは騎手の初レースですか?

A. いいえ。その馬に、その騎手が初めて騎乗することです。騎手本人のデビューとは違います。

Q2. 乗り替わりなら必ずテン乗りですか?

A. 必ずではありません。以前にも同じ馬へ乗った騎手に替わる場合があります。前走との比較と、その馬との過去の騎乗歴を分けて見ます。

Q3. 調教で乗っていてもテン乗りと書かれますか?

A. レースでの初コンビについて、そう書かれている報道例があります。追い切りでの騎乗と、実戦での騎乗を分けて読むと分かります。

Q4. 全競走成績で調教の騎乗歴も分かりますか?

A. 競走成績は実戦の記録です。調教で乗った時期や感触は、それを述べた本人コメントなどから読みます。

競馬のテン乗りとは相手との初コンビ

競馬のテン乗りとは、騎手がその馬に初めて騎乗することです。乗り替わりは前の騎手との違い、初コンビはその馬との関係を見る言葉。追い切りと実戦についての記事は、騎乗の場面も合わせて読みます。

気になる一頭の、対象レースより前の騎手欄をたどってみてください。そこへ本人のコメントを重ねると、初めて組んだときの話が、馬と騎手の名前を持った具体的な出来事として見えてきます。

案内役の馬爺
馬爺(うまじい)
馬爺(うまじい)
競馬の「なるほど」案内役
競馬を見ていると、「これ、どういう意味だろう?」が次々に出てきますよね。気になる用語、名馬の物語、競馬場の楽しみ方を、ひとつずつ調べてノートにしています。知るほど楽しくなる競馬の世界を、一緒にのぞいてみませんか。
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